世界的な半導体不足で自動車の在庫は減り、ディーラーでは販売できる車が少なくなっている。それに伴い、ディーラー店頭での販売担当者の仕事も減っている。新型コロナウイルスの感染拡大が始まり、ディーラーは何千人ものセールスマン、セールスウーマンを解雇した。一部は再雇用されたが、新車販売店で働いていた約7万人が解雇された。残った人たちの仕事も変化している。コロナ禍による制約とオンライン購入への移行が進んでいることが原因だ。販売担当者はこれまで、ディーラー敷地内で客を試乗させる日々だったが、今ではオンラインで客を獲得し、不満を持つ客に半導体不足について説明する。だが、ディーラーや販売員によれば、悪いことばかりではないという。在庫が少ないことで値引き交渉が減り、販売員の数が少なくなったため年収が増えた人もいる。この仕事の年収の相場は歩合給で4万~6万ドル(約457万~686万円)だ。