エネルギーを巡る状況が目まぐるしく変化する中、米石油大手エクソンモービルの取締役会は投資戦略を見直しており、数件の大型石油・ガス開発事業を続行するかどうかを協議している。複数の関係者が明らかにした。エクソン取締役会は5月にアクティビスト(物言う株主)が3人を送り込み、2人の新メンバーが入るなど刷新された。関係者によれば、取締役らは東アフリカ・モザンビークの300億ドル(約3兆4000億円)規模の液化天然ガス(LNG)開発事業や、ベトナムのガス開発事業に懸念を示している。石油・ガスは数年ぶりの高値水準にあるものの、エクソンが計画しているような超大型エネルギー開発事業によって供給量が増えるまでには長い期間がかかり、投資が回収できるのはさらに何年も先になる。
エクソン、大型石油・ガス開発事業の中止検討=関係者
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