1位は大阪・名門ホテルの運営会社
2位は製造請負・派遣事業会社
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、『年収が低い会社ランキング2021【大阪府】』を作成した。対象は大阪府に本社がある上場企業で、単体の従業員数が100人未満の企業は除外している。
早速、ランキングを確認していこう。
1位は、大阪の名門・リーガロイヤルホテルグループを運営するロイヤルホテル。平均年収は325.6万円、平均年齢は40.9歳だった。昨年の『年収の低い企業ランキング2020【大阪府・全200社完全版】』(2019年6月期~20年5月期)でも、7位で、平均年収は388万円。つまり、この1年で62.4万円も下がった。
理由はお察しの通り、新型コロナウイルスの感染拡大の影響だ。インバウンド需要は激減し、宿泊はもちろん宴会やレストランの利用も減り、売上高は前期比58.4%減の156.3億円で、最終損益は93.3億円の赤字だった。これから先もしばらく厳しい状況は続くとみられるものの、関西エリアでは2025年に大阪・関西万博を控えており、同社は期待を寄せている。
2位はウイルテック。製造業の現場に人材を供給する製造請負・派遣事業を主とする企業で、他にも建設業への技術者の派遣や、電子機器の製造受託、畜産業など多岐にわたる事業を手掛けている。平均年収は339.5万円だった。