米労働省が5日発表した10月の雇用統計によると、非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比53万1000人増加し、失業率は4.6%に低下した。夏場に鈍化した労働市場の伸びが再び加速した。コンセンサス予想の45万人増を上回る伸びを示した。8月と9月の就業者数はいずれも上方修正された。9月は速報値の19万4000人増から31万2000人増に、8月は36万6000人増から48万3000人にそれぞれ修正された。10月の失業率は4.6%と、前月の4.8%から改善。予想は4.7%だった。労働参加率は横ばい。前月は低下していた。民間部門の平均時給は前年同月比4.9%上昇し、伸びが加速した。新型コロナ変異ウイルス「デルタ株」の感染拡大で夏場は雇用回復が鈍化していたものの、労働市場と景気が持ち直している様子が示された。