テスラ株の保有を避けてきた多くのアクティブ型ファンドの運用担当者に「乗り遅れ」の痛みが広がっている。彼らがテスラ株の投資に二の足を踏むのは、桁外れに割高なバリュエーション、乱高下の激しさといった理由からだ。実のところ、8日の取引では5%近く下落し、ここ5カ月で最大の下げとなった。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が持ち株の10%について売却すべきかどうか、ツイッター投票で意見を募ったことが発端で、結果は「イエス」が多数となった。それでもテスラ株は9月末以降、50%値上がりしており、時価総額を1兆ドル(約113兆円)の大台に押し上げる原動力となった。テスラ株への投資を見送った資産運用担当者の多くがこの爆上げを見逃し、自ら設定した運用ベンチマークに届かない事態に陥っている。