世間からすれば誰もが不快に感じる「上から目線」。されてうれしいのはどこかのマリコ様から、くらいでしょうか。

 職場の上司や部下、先輩・後輩の関係性がフラットになりつつある時代。年長者や目上の人、人生の先輩に対する敬意は、もはや昭和の遺物になりつつあるのでしょうか?古い世代にすれば、職場にはいつも意味のわからないことを言うかなりベテランの先輩社員が必ずいて、訳もわからず新入社員や若手社員は説教されたもの。今はそんな様子も、あまり見られなくなってしまいました。

 ところが、最近、その代わりなのか何なのか、まだ経験の浅い若手社員が職場の後輩や先輩に対して、上から目線になるという不可思議な現象が起きているようです。今回は、職場で困った存在になっている上から目線な若手社員への対処法を考えていきましょう。

先輩社員にも「上から目線」「逆切れ」!?
平気で目上の人まで見下す若手社員

 みなさんは「上からマリコ」ってご存知ですか?AKB48の24枚目のシングルで、キャッチコピーは「お姉さんが教えてあげる」。楽曲はリリースに先駆けて行われたイベント「AKB48 24thシングル選抜じゃんけん大会」において勝ち残ったメンバー16人により歌われ、同イベントで優勝した篠田麻里子が自身初となるセンターポジションを務めた曲のタイトルです。

 年上の女性に振り回される男性の気持ちが綴られており、若いながらも大人びた女性の姿を表現しています。20代にして上から目線とはクールな印象すらありますが、それだけ若くして上から目線になっている人が増えていることを表しているのかもしれません。

 そんな時代の流れを象徴するような出来事に出合いました。総合商社に勤務しているDさん(26歳)がある日、後輩社員と世間話をしていると、思わずムッとすることが起こりました。

「最近、早起きして6時半に出勤することにしたよ。やはり、朝は仕事が捗るね」

 と、Dさんが自分のことを話していたら、後輩であるGさん(25歳)が、

「そうですか。立派ですね。引き続き頑張って下さい。いい取り組みだと思いますよ」

 と、偉そうな感じで言葉を返してきました。そう、言い方が後輩にもかかわらず、先輩に対して「上から目線」だったのです。