米政府は中国に対して軍縮交渉を強く求めている。背景には、長らく核開発で出遅れていた中国がここにきて急速に核兵器の能力を増強していることがある。中国の習近平国家主席は今週、ジョー・バイデン米大統領とのバーチャル首脳会談で、ジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)が「戦略的安定」と呼ぶ議題について、協議を進めることに合意した。米当局者が明らかにした。だが、首脳会談に関する中国側の発表では、この点に関する言及はなかった。協議について説明を受けた中国当局者はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、米中は政府関係以外の国防アナリストや専門家らによる「トラック2」対話を開始する可能性があると明らかにした。