「グローバル化」したい日本企業が絶対にハマってはいけない、3つの落とし穴Photo:PIXTA

これまで経営コンサルタントとしてグローバル化の支援を数多く経験したが、グローバル化に失敗する日本企業には根深い課題があると感じている。そこで今回は、実際にグローバル化を成功させた著名な経営者のお三方とのディスカッションをもとに、日本企業が絶対にハマってはいけない三つの落とし穴について解説したい。(リポタ株式会社代表取締役、経営コンサルタント 中野豊明)

「グローバル化」には
落とし穴がある

 1年半以上にわたり窮屈な思いを強いられた新型コロナウイルスの感染拡大も、ようやく落ち着きを見せ始めた。オンライン会議などのテレワークも業務内容によっては有効だということも分かり、しばらくは出社とテレワークのハイブリッドを継続する企業も多いだろう。

 一方で、人の移動に関しては慎重な姿勢が続いている。特に国境を越えた移動は、多くの国で現在でも入国制限や行動制限措置が取られている。

 このような状況では、少なからずビジネスのグローバル展開への影響が懸念される。

 そこで今回は、「グローバル化をしたい日本企業が絶対にハマってはいけない、三つの落とし穴」についてご紹介しよう。

 実は先日、キリロムグループ主催のキリロムグローバルフォーラムで著名な経営者のみなさんと「グローバル企業への変革」というテーマでパネルディスカッションを行う幸運に恵まれた。今回はその際に聞いたお話をベースに考察している。