ベテランコンサルほど、転職先の事業会社で「使えない」理由Photo:PIXTA

コンサル業界では年代に関わらず転職者が多く、中には40代を迎えてから鳴り物入りで他業界で事業を行う一般企業(事業会社)に転職する人もいる。しかし、残念ながらベテランコンサルになればなるほど、事業会社への転職はうまくいかないケースが多い。その理由を解説しよう。(リポタ株式会社代表取締役、経営コンサルタント 中野豊明)

40代以降の「ベテラン」コンサルほど
事業会社への転職がうまくいかない

 昨年3月末に私が29年間務めた外資系大手コンサルティング会社を退社した時、新卒当時160人ほどいた同期は、10名以下に減っていた。実に95%の同期が既に会社を去っていたことになる。

 退社後のキャリアとして、自ら会社を興す人、他のコンサル会社に転職する人などがいる。一方で、数はさほど多くないものの、コンサルとは異なる業界で事業を行う一般企業(事業会社)に転職する人もいる。

 しかし、ベテランコンサルになればなるほど、事業会社への転職が上手く行かないケースも多い。なぜだろうか。