オーストリアは22日、ロックダウン(都市封鎖)を再導入した。新型コロナウイルス感染者・死者の急増を背景に欧州諸国が実施している一連の行動規制の中でも特に厳しい措置となり、暴力的な抗議運動も起きている。オーストリアの住民は向こう10~20日間にわたり外出自粛を義務付けられる。生活必需品以外を扱う店舗は休業する。散歩、運動、通勤、食料やクリスマスツリーの買い出しのための外出は認められるなど、規則には数々の例外もあるが、警察は夜間を中心に取り締まりを実施する方針だ。オーストリアは来年2月にはトルクメニスタン、タジキスタン、インドネシアなどに続き、全成人へのコロナワクチン接種を義務付ける。今のところ欧米諸国でワクチンを義務化しているのは人口約800人のバチカン市国だけだ。