【ワシントン】バイデン米政権は民主主義国家を集めて開催するバーチャル会合に台湾を招待した。外交的に台湾を孤立させようと圧力をかける中国の意向に対抗する動きで、最近緩和の兆しも見えていた米中の緊張関係を改めて試すことになりそうだ。  米国は12月9~10日、初の「民主主義サミット」をネット経由で開催する。民主的な100カ国・地域以上の政府が招待されており、中国やロシアなど専制主義的な国家の首脳は除外されている。バイデン政権はこの場に台湾を招くことで、国際会議に台湾を参加させる取り組みを広げるとともに、中国の脅しに対抗する「橋頭堡」として、台湾の地位を高める狙いがある。