他人とうまくコミュニケーションできないことからくる孤独感や閉塞感、自己肯定感の欠如、SNSによる誹謗中傷やバッシングなど、私たちは、いま多くの生きづらさを感じさせる事柄に取り囲まれています。そんな中にあって、毎日を心安らかに、できるだけ快適に生きていくためには、どうすればいいのでしょうか? 発達障害(ADHD)、うつ病など、生きづらさを抱えながらも精神科医として活躍するバク先生は、ツイッターでのつぶやきが共感・絶賛され、今、人気急上昇中。そんなバク先生の初の著書『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』(ダイヤモンド社)が発売されました。同書の中には、生きづらさを解消するための実践的なヒントが詰め込まれています。本連載では、同書の発刊を記念してそのエッセンスをお届けします。心がスーッと軽くなる珠玉のアドバイスにお付き合いください。好評のバックナンバーはこちらからどうぞ。
何かを「やる!」と決めて、
一個だけ、5分だけでもやってみる
今までやっていた習慣をいきなり変えるのは、なかなかむずかしいことです。
口で「悪しき習慣を改善しましょう!」と言うのは簡単ですが、どうやったらいいのか、皆が困るポイントですよね。
それを可能にするバクなりの方法として、少しでもいいから「今ブレーキがかかっていることを進める習慣」を始めてみることをお勧めします。
まず「今何となくブレーキをかけている」ことを具体的に思い出してみましょう。たとえば、こんなことがありませんか?
・目を通していない書類の確認
・身の回りの掃除や整理
・使わないクレジットカードの解約
・期限が切れそうなポイントの使用
・使っていないのに財布に入ったままのポイントカードやスマホにインストールしたままのアプリの処理
・行かなくなったジムの解約…
私自身のことを思い浮かべるとこんなところですが、とにかく何かを「やる!」と決めて、一個だけでも、5分だけでもそれをやってみましょう。