気になる些細なことをさっさと片づけるだけでも、
今より自分の評価を上げられる

 実際、やってみれば、ほとんどのことはすぐ終わってしまいます。そうしたことを1日に何か1回でいいから、実行していくようにするのです。

 徐々に1回を2回、と増やせる気持ちが起これば、実行しましょう。

 やることに慣れてくれば、あとは回り出した歯車と同じです。

 少しの力を加えるだけで「やらないといけないなぁとわかっちゃいるけどなかなかできない」と思っていた何かを解決する行動に移れるように、今よりもなっていきます。

 気になる些細なことをさっさと片づけるだけでも「自分、やるじゃん!」、と今より自分の評価を上げられますし、今よりちょっと充実感が出ます。

 POINT:
 何かを「やる!」と決めて、一個だけでも、5分だけでもやってみる。

「面倒だな」から「とりあえず5分だけやってみよう!」へ変える習慣の練習バク@精神科医
元内科の精神科専門医
中高生時代イジメにあうが親や学校からの理解はなく、行く場所の確保を模索するうちにスクールカウンセラーの存在を知り、カウンセラーの道を志し文系に進学する。しかし「カウンセラーで食っていけるのはごく一部」という現実を知り、一念発起し、医師を目指し理転後、都内某私立大学医学部に入学。奨学金を得ながら、勉学とバイトにいそしみやっとのことで卒業。医師国家試験に合格。当初、内科医を専攻したが、医師研修中に父親が亡くなる喪失体験もあり、さまざまなことに対して自信を失う。医師を続けることを諦めかけるが、先輩の精神科主治医と出会うことで、精神科医として「第二の医師人生」をスタート。精神科単科病院にてさまざまな分野の精神科領域の治療に従事。アルコール依存症などの依存症患者への治療を通じて「人間の欲望」について示唆を得る。現在は、双極性障害(躁うつ病)や統合失調症、パーソナリティ障害などの患者が多い急性期精神科病棟の勤務医。「よりわかりやすく、誤解のない精神科医療」の啓発を目標に、医療従事者、患者、企業対象の講演等を行う。個人クリニック開業に向け奮闘中。うつ病を経験し、ADHDの医師としてTwitter(@DrYumekuiBaku)でも人気急上昇中。Twitterフォロワー4万人。『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』が初の著書。