ジョー・バイデン米大統領は連邦準備制度理事会(FRB)副議長に、ベテランの政策担当者でエコノミストのラエル・ブレイナード理事を指名した。ブレイナード氏は、新型コロナウイルス禍でFRBが史上最も大胆な政策を決めるにあたり、再任されたジェローム・パウエル議長を強力に支えてきた人物だ。FRBがコロナ支援策として昨年導入した緊急貸出制度の拡大で、ブレイナード氏はパウエル氏の重要なアドバイザーを務めた。またFRBが昨年発表した金融政策運営の枠組み見直しについても、パウエル氏に理論的な支援を提供し、影響力を発揮した。新たな枠組みでは、インフレ圧力の増大を事前に防ぐ目的で行ってきた利上げ慣例を撤廃し、労働市場全般の回復を促進するため低金利を維持する方針を表明した。
FRB改革を陰で支援、ブレイナード氏とは何者か
パウエル議長を支える次期副議長候補、物価高への対応が正念場
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