マカオの連敗はまだ終わっていない。これまでカジノの大きな収入源だった中国のギャンブラーやその資金提供者たちは来年、浪費を再開するのではなく、自分たちの首が飛ばないよう慎重姿勢にとどまる可能性が高い。中国の特別行政区であるマカオのカジノ運営会社の株価は29日、上客をカジノに案内する「ジャンケット」事業を手掛ける最大手企業の会長を聴取のため拘束したと政府が発表したことを受け、急落した。ウィン・マカオは8%下落。MGMチャイナは10%落ち込んだ。トラブルは北方から迫っている。中国の温州市当局は、ジャンケット会社サンシティのアルビン・チャウ会長に対して逮捕状を発付した。中国本土の外でギャンブルをする中国人を違法に勧誘する越境ギャンブル・シンジケートを運営した疑いが持たれている。中国国営メディアは2年前、サンシティがオンラインのギャンブル・プラットフォームを使って資本流出を促進したと非難していた。