考えている顔。目を丸くした顔。眼鏡をかけた「オタク」顔の絵文字。こうした漫画のような人間の顔の画像は、複雑な感情を表す略語としてデジタルコミュニケーションの中に取り入れられることが増えている。その理由は、時間の節約や緊張感の緩和のため、自分の気持ちをぴったりと表現する言葉がないから、などさまざまだ。だが、このような絵文字は仕事関連の連絡にふさわしいものだろうか。ふさわしくないことが多いようだ。特に女性については、最近の研究によれば、ネガティブ(否定的)、ニュートラル(中立的)、曖昧な絵文字を、否定的に解釈する傾向が男性よりも強いという。デトロイトにあるウェイン州立大学のララ・ジョーンズ准教授(心理学)は、自身が携帯電話で受け取ったメールでの顔の絵文字の使われ方から、絵文字に対する男性と女性の認識処理の違いについて考えたという。「情動的ネガティビティバイアス」とは、人はポジティブな顔の感情よりもネガティブな顔の感情に敏感だという仮説で、一部の研究では、女性は男性よりもそのバイアスが大きいという結果が出ている。男性と女性が絵文字を目にしたときも、この考え方が当てはまるのではないか。
顔の絵文字、仕事メールで避けるべき理由
女性は特定の絵文字をよりネガティブに捉える傾向があるとの研究結果
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