フェイスブックの社名変更でよく耳にするようになった「メタバース」だが、以前から試験的に活用していた企業はあった。中には、ここにきて本腰を入れ始めた企業もある。レストランチェーンのチポトレ・メキシカン・グリルや通信大手のベライゾン・コミュニケーションズ、ストリートウエアブランドのヴァンズといった企業は今年、ロブロックスやフォートナイト・クリエイティブなどメタバースのようなプラットフォーム上に独自の仮想空間を構築した。ブランド認知度を高め、既存顧客にさらに関心をもってもらうためだ。こうした企業の動きは、これまで実験的な取り組みへのマーケティング予算の投入をためらっていた広告主が新たなデジタルプラットフォームに関心を示している証拠だ。フェイスブックは10月末、メタバース環境を開発すると発表。今年100億ドル(約1兆1350億円)を投資することを明らかにしたほか、社名もメタ・プラットフォームズに変更した。これによってメタバース活用の流れに拍車がかかるとみられている。