米国で最近話題の不動産市場は、風光明媚な沿岸部や温暖な南部の都市ではない。ゲーマーが集い、デジタル不動産の売却価格が過去最高額を記録しているメタバースだ。ショッピングをしたりコンサートに行ったりと、現実世界の暮らしをシミュレーションできる「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」や「Decentraland(ディセントラランド)」などの仮想世界で、デジタルな土地を取得する投資会社が増えている。バーチャルな家や小売りスペースを利用するために資金を投じる個人や法人が増え、いずれ不動産の価値が上がるとの期待からだ。フェイスブックが10月に社名を「メタ・プラットフォームズ」に変更し、一般に「メタバース」と呼ばれるオンラインの世界に注力すると発表したことを受け、仮想不動産に対する投資家の関心が高まっている。
メタバースで不動産ブーム、史上最高額再び更新
投資会社が値上がりや賃料収入を期待して購入
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