米国で最近話題の不動産市場は、風光明媚な沿岸部や温暖な南部の都市ではない。ゲーマーが集い、デジタル不動産の売却価格が過去最高額を記録しているメタバースだ。  ショッピングをしたりコンサートに行ったりと、現実世界の暮らしをシミュレーションできる「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」や「Decentraland(ディセントラランド)」などの仮想世界で、デジタルな土地を取得する投資会社が増えている。バーチャルな家や小売りスペースを利用するために資金を投じる個人や法人が増え、いずれ不動産の価値が上がるとの期待からだ。