評価額が10億ドル(約1140億円)を超える未上場のハイテク新興企業を指すユニコーン企業の数で、欧州が中国を上回った。この分野での欧州の地位向上と、中国政府による資本主義的起業の抑圧の影響を浮き彫りにした。中国はここ1年で電子商取引大手アリババグループ・ホールディング、インターネットサービス大手テンセントホールディングス、配車サービス大手の滴滴出行(ディディ)など、大きな成功を収めてきたハイテク大手への締め付けを強化し、業界全体を震え上がらせた。一方で欧州は成長する地元ハイテク産業に米国のファンドからを中心に一層多くの投資を呼び込んだ。ベンチャーキャピタル(VC)の英アトミコの年次報告書「欧州テック産業の現状」によると、中国は大手ハイテク企業の数と国内市場の規模で依然として欧州を上回っているが、ここ1年でトレンドに変化が起きた。
欧州、ユニコーン企業の数で中国を上回る
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