オンラインでのメンタルヘルス治療を手掛ける米セレブラルは、ソフトバンクのビジョンファンド2が主導した資金調達ラウンドで3億ドル(約341億円)を調達した。企業価値は48億ドルと評価された。セレブラルは2020年1月の設立で、これまでに合計で4億6200万ドルを調達しており、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を背景とした遠隔医療への投資ブームの一端を担っている。調査会社ピッチブックの統計によると、米国の遠隔医療の新興企業は今年10月18日までにベンチャーキャピタル投資で130億ドルを調達し、20年通年の77億ドルから増加した。セレブラルは、うつ病、不安障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、物質使用障害などの症状に対してカウンセリングや治療を提供している。また、症状に応じた薬の発送もしている。同社によると、全米50州に2000人余りから成るメンタルヘルスケア従事者のチームを擁しており、最近では英国にも進出した。