横から見たトレビの泉。聞こえて来る言語は、フランス語、スペイン語、英語など横から見たトレビの泉。聞こえて来る言語は、フランス語、スペイン語、英語など

海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は「イタリア・ローマの現地情報」です。ユネスコ世界遺産登録数世界一を誇る国、イタリア。新型コロナウイルス感染症がイタリアで拡大を見せ始めた2020年初頭以来、度重なるロックダウンや、海外からの入国の制限などにより、イタリアを旅行で訪れる人はほとんどおらず、この2年間は、首都ローマでも、どの観光スポットに行っても人がいないがらがらな寂しい状態でした。しかし、2021年11月に入ってからは観光客が増えて来ています。場所によっては、コロナ禍以前より人の出があるところもあるほどです。今回はローマの今の様子について、イタリアの公認観光通訳としても活動する地球の歩き方 ローマWeb特派員の阿部がレポートします。(※オミクロン株のニュースの前、2021年11月下旬時点の情報です)(地球の歩き方 ローマ特派員 阿部 美寿穂)

にぎわいを取り戻す
ローマ定番の観光スポット

2020年3月にイタリアで新型コロナウイルス感染症が見つかって以来の観光客の多さ2020年3月にイタリアで新型コロナウイルス感染症が見つかって以来の観光客の多さ

 こちらは、スペイン階段です。原宿の竹下通りのような混み具合で、次から次へとどんどん人が横切って来て、真っ直ぐ歩くのにも苦労をする状態です。スペイン階段の正面あたりは、完全に渋滞をしていて、前に進めず立ち止まってしまうほどでした。こんなに人が多いスペイン広場とスペイン階段を見たのはずいぶん久しぶりです。11月に入ってから、ローマを訪れる観光客が激増しています。