圧倒的1位は、任天堂
「あつ森」で社会的ブーム
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「大阪府を除く近畿地方で年収が高い会社ランキング」を作成した。対象は大阪府を除く近畿地方(京都、兵庫、奈良、和歌山、滋賀の1府4県)に本社を置く上場企業で、単体の従業員数が20人未満の企業は除外している。対象期間は、2020年4月期~21年3月期。
早速、ランキングを確認していこう。
1位となったのは京都府に本社を置く任天堂で、平均年収は971.0万円だった。2位との差額が105.2万円で、圧倒的に高い年収だ。また、前期は935.1万円だったが、今期は35.9万円もアップしている。
同社の売り上げの多くを占めるのが、ゲーム専用機のソフトウエアだ。コロナ禍で「おうち時間」が増えたことにより、Nintendo Switchのソフトの販売が好調で、特に『あつまれ どうぶつの森』は累計販売本数が3263万本を超え、社会的ブームとなった。
また、今年3月にはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)内に新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」がオープンして話題になったが、米国にある「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド」でも建設中で、同社の商品・ブランドと消費者の接点を着実に増やしている。