欧州中央銀行(ECB)は16日、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を段階的に終了するとした一方、その他の景気刺激策を強化する方針を明らかにした。物価上昇率が記録的水準に達する中でも、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」による経済成長への影響が警戒される中、政策当局者は難しいかじ取りを迫られている。ECBは発表文で、1兆8500億ユーロ(約240兆円)規模のPEPPを予定通り3月で終了するとした一方、来年は別の債券購入策を拡大すると表明した。総合すると、ECBの債券購入ペースは現行の月800億ユーロから、4月には月400億ユーロに減速する。ECBは主要政策金利について、純債券購入が終了するまで現行のマイナス0.5%に据え置く方針を示した。
ECB、緊急購入プログラムを予定通り3月で終了へ
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