米疾病対策センター(CDC)の予防接種実施に関する諮問委員会(ACIP)は16日、成人の新型コロナウイルスワクチン接種について、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JJ)よりも、ファイザーやモデルナのワクチンを推奨する方針を示した。衛生当局は、ごくまれに深刻な血栓が生じる確率が、従来の想定を上回っていたと明らかにしている。CDCはJJのワクチンを接種した後に血栓が生じ、血小板も減少したケースについてACIPに報告。これを受けてACIPの委員15人は、今回の推奨を全会一致で支持した。JJのワクチンは製造過程の問題に加え、血栓に関するこれまでの報告によって接種が進んでいなかったが、今回の決定を受けてさらに影響を受けるとみられる。