「週1大量飲酒」と「週7ちびちび飲み」、体に悪いのはどっち?
そもそも、週1の会社の飲み会で大量飲酒する人と、晩酌で毎日お酒をちびちび飲む人ではどちらが体にいいのでしょうか?
約4万人を対象にした研究では、飲酒量が同じ場合、週に1回大量飲酒する人と、週3~7日かけてちびちび飲む人とでは、後者のほうが心筋梗塞のリスクが32~37%低下したというデータがあります(※5)
「休肝日を設けてストレスをためて暴飲する」よりは、「普段からちびちび飲んでストレスを小出しにする」ほうが体にはよさそうです。
これらのデータだけですべて判断できないものの、飲酒に関しては頻度より「トータルの飲酒量」を減らしていくのが無難です。休肝日を設けるなら、週単位のトータルの飲酒量を減らせるよう調整しましょう。
ちなみに、ノンアルコールビールに関しては「0カロリー、0糖質」とうたわれていても、「アセスルファムK」などの人工甘味料が含まれていることがあり、「体にいい飲み物」とまでは言えません。
とはいえ、アルコールが含まれていないのでがんリスクは軽減できます。ノンアル飲料をアルコールの代替品として使用するのはよいのではないでしょうか。
※1 Marmot, M,et al Food, Nutrition, Physical Activity, and the Prevention of Cancer:A Global Perspective. Washington, DC, World Cancer Research Fund/American Institute for Cancer Research, 2007.
※2 Thun MJ, et al.Alcohol consumption and mortality among middle aged and elderly U.S. adults.N Engl J Med 337: 1705 14, 1997.
※3 GBD 2016 Alcohol Collaborators. Alcohol use and burden for 195 countries and territories, 1990 2016: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2016. Lancet. 2018 Sep 22;392(10152):1015 1035.
※4 Tomomi Marugame,et al. Patterns of alcohol drinking and all cause mortality:results from a large scale population based cohort study in Japan. Am J Epidemiol.2 007 May 1;165(9):1039 46.
※5 Kenneth J Mukama,et al.l Roles of drinking pattern and type of alcohol consumed in coronary heart disease in men. N Engl J Med. 2003 Jan 9; 348:109 118