サウジアラビアは、中国人民解放軍からミサイル関連の機密技術を得て、弾道ミサイルを独自開発している。サウジ政府のアドバイザーや米情報機関の事情に詳しい当局者らが明らかにした。中東地域の軍拡競争に改めて懸念が広まっている。中東地域では米政府の友好国が中国との軍事協力を拡大するケースが相次いでおり、米中対立が深まる中でバイデン政権はこうした傾向に不快感を示している。米政府は長年にわたり、武器拡散の懸念からサウジには弾道ミサイルを売却していない。サウジは1980年代に中国から弾道ミサイル「東風(DF)3」を購入し、2014年にはこれを公開している。米情報機関の事情に詳しい当局者の1人によると、米政府は今回のミサイル技術取引に関与した中国側関係者への制裁を準備している。だがサウジ当局者や機関への制裁は含まれないという。
サウジ、弾道ミサイル開発に着手 中国の支援を受け
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