少し前まで、1兆ドル(約114兆7400億円)は大金だったはずだ。最近では、米国企業5社がこの驚異的なレベルの時価総額に到達し、そのうちの1社であるアップルは3兆ドルを突破しようとしているが、投資家はこのことが自分のポートフォリオにどのような意味を持つのかを考える必要がある。前例を考えれば、先行きはあまり明るくない。明白な理由の一つは、たとえパッシブ投資家であっても、不良品の発生や規制の影響を受けやすい少数の銘柄に投資する額が増えていることだ。企業をまるごと買うという観点で考えると助けになる。アップルを買うのと、マクドナルド、ウォルマート、AT&T、フィリップ・モリス、バークシャー・ハザウェイ、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、JPモルガン・チェース、スターバックス、ボーイング、農機大手ディア、アメリカン・エキスプレス(アメックス)を全部買うのと、どちらが良いだろうか? 多くの問題が同時発生しない限り、後者のように分散した優良銘柄のポートフォリオが破綻することはない。
巨大企業株の保有、懸念すべき理由とは
アップルやマイクロソフト、時価総額3兆ドルを射程に
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