――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  少し前まで、1兆ドル(約114兆7400億円)は大金だったはずだ。  最近では、米国企業5社がこの驚異的なレベルの時価総額に到達し、そのうちの1社であるアップルは3兆ドルを突破しようとしているが、投資家はこのことが自分のポートフォリオにどのような意味を持つのかを考える必要がある。前例を考えれば、先行きはあまり明るくない。  明白な理由の一つは、たとえパッシブ投資家であっても、不良品の発生や規制の影響を受けやすい少数の銘柄に投資する額が増えていることだ。企業をまるごと買うという観点で考えると助けになる。