――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト. ***  疲弊した世界が2022年の年明けを迎えるに当たって、21年を懐かしむ声はほとんど聞かれない。21年は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)、インフレの高進、国際的な緊張の高まりに特徴付けられる1年だった。しかし比較的良い1年を過ごした者もいる。昨年の最大の勝者、最大の敗者を以下に3者ずつ取り上げる。まずは勝者から。