「毎日を気分良く過ごしたい」「他人に振り回されるのをやめたい」「自己肯定感を高めたい」……そんなあなたにおすすめなのが、日韓累計40万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)だ。本記事では、ライターの小川晶子氏に、「自分の努力を認める方法」についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

「頑張ってるのに自己評価の低い人」が“自分の努力だけ”を軽視する意外な理由Photo: Adobe Stock

「自分の努力」を認められない

「こんなに頑張っているのに…」

 気持ちが落ちているときに頭の中に浮かぶ言葉だ。

 でも、具体的に「何を頑張って、何に不満があるのか?」と聞かれてうまく答えられるわけではない。

 しいて言えば「全部」。子どもみたいな状態である。

 冷静に考えてみると、「頑張ったのに認められていない」わけではないし、成果が出ていないわけではない。期待以上とまではいかなくても、別に裏切られたわけではない。一つひとつ、頑張ったことにはちゃんとしたフィードバックがある。

 それなのに、気持ちが落ちることはあるのだ。

「感情の波」が原因かも

『人生は「気分」が10割』の中で、著者のキム・ダスル氏は「なぜかやたら胸がザワザワするときがある」と言っている。

 感情の波は人それぞれだし、ホルモンの影響や環境の変化、気候によってもアップダウンを繰り返すもの。
 自分が思う以上に感情は揺れ動くもので、その揺れ幅もずっと大きい。

 生きていく上で、気分はこうしたさまざまな影響を受けているってことを知っておきたい。そんな自分の気分と付き合いながら、ここまでよくやって来られた。

 今日一日を生き延びたという事実だけでも賞賛に値する。あなたは十分、頑張っている。
『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.155)

自分へ「拍手」を贈ろう

 もしかしたら、自分で自分を認めてあげていないから「こんなに頑張っているのに…」という言葉が出てくるのかもしれない。

 本当は、私が頑張っていることは私が一番わかっているはず。

 それなのに自分の外側ばかり見て「あの人のほうがうまくいっているし」「自慢できるような成果じゃないし」などと考えて、自分を認めないから、胸がザワザワしてくるのだ。

 気分が落ちていることに気づいたら、「私えらい。十分頑張っているよ、すごいよ!」と自分を褒めてあげよう。

 調子に乗るくらい褒めたってバチは当たらない。

 自分の「気分」を上げて、自分を幸せにできるとしたらそれこそ素晴らしい能力だ。

(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)

小川晶子(おがわ・あきこ)
ブックライター、絵本講師
幼い頃から絵本が好きで、幼稚園生の頃の趣味は絵本作り。本と表現に関わる仕事をしたいと、2008年よりフリーのライターになる。『文章上達トレーニング45』(同文館出版)、『プロフィール作成術』(kindle)などの著作を持ち、『読書する人だけがたどりつける場所』(齋藤孝著、SB新書)などベストセラーの制作にも関わる。メディア出演、講演実績多数。2人の男の子の母親でもある。