米連邦準備制度理事会(FRB)が12日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、2021年最後の数週間は米経済の伸びが緩やかなペースにとどまった。長引くサプライチェーン(供給網)の問題や労働力不足が生産の足かせとなった。  ただ、この時期には新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」による感染拡大が本格化しておらず、個人消費は拡大が続いた。  事業者は求人を埋めるのが依然困難で、従業員数を抑制して賃金を引き上げた。また、企業は福利厚生の拡充やパートタイム勤務を認めるなどして人材確保に努めていたことが報告された。