友だちでも恋人でも夫婦でも、大切であればあるほど、自分以外の人と仲良くしないでほしいと思ってしまう…。好きな人との距離感がうまくつかめない、相手のことばかり考えてしまう、という人にぜひ読んでほしいのが、『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルベウ著 藤田麗子訳)だ。読者からは、「1ページ目から涙が出た」「すべての文章が刺さった」「大切な人にプレゼントしたい」との感想が多数寄せられている。仕事、恋愛、人間関係など、「自分らしく、豊かに生きるためのメソッド」が詰まった本書。今回は、特別に日本版の内容から、一部抜粋、編集して紹介する。
「距離」が心に余裕をもたらす
誰かを好きになったら、
あえて少し距離を置こう。
たとえどんなに好きだとしても。
好きだからと言って
あまりにも近くで、その人とすべてを共有して
一緒に過ごさなければならないと思わないこと。
いつも一緒にいたいと思うと、かえってつらくなり、その人のことがときどき恨めしくなってしまう。
そうするとあなたはひとりでまたガマンすることになって、相手を嫌いになってしまうだろう。
ずっとそばにいようとせずに
遠くから一緒にいる練習をしてみよう。
距離を置くこと。
その人のことが憎いからではなく
ぶつかり合いを減らすために、
ひとりだけを見つめて
待ち続けることに疲れてしまわないように、
距離を置くことが大切だ。
人間関係に疲れたときは
距離を置いてみよう。
その距離が
きっと心に余裕をもたらすだろう。
(本原稿は、クルベウ著 藤田麗子訳『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』から一部抜粋・改変したものです)