長らく続く新型コロナウイルスの感染拡大。働き方や人間関係などに大きな変化があった人もいるのではないだろうか。新年を迎えて、余計なものは手放して、より自分らしく楽しく生きていきたい、と思っている人にぜひ読んでほしいのが、『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルベウ著 藤田麗子訳)だ。
読者からは、「1ページ目から涙が出た」「すべての文章が刺さった」「大切な人にプレゼントしたい」との感想が多数寄せられている。「自分らしく、豊かに生きるためのメソッド」が詰まった本書。今回は、日本版「あなたと波長の合う人は必ずいる」から、一部抜粋、編集して紹介する。

一緒にいた時間はムダではなかった…別れてから悟った3つの事実とはPhoto: Adobe Stock

あなたと波長の合う人は必ずいる

ある女性が3年にわたる交際にピリオドを打った。

別れたほうがいいのか、交際を続けたほうがいいのか、何度も繰り返し考えた末に別れを選んだ。

相手を本当に愛していて、幸せに付き合っていたなら迷うことはなかったが、そうではなかった。

別れるべきか大いに悩んだという。
私は誤った選択をしようとしているのかもしれない、と。

自分が悪かったと感じる部分や問題点がいくつも思い出されて、何よりも3年間の「情」のせいで心が痛んだ。
どんな場所に行っても、その人との思い出でいっぱいだったから。

それでも別れを選んだのは、付き合い続けることのほうが大変で、会えば会うほど自分の人生が幸せだとは思えなくなっていったから。

そして別れてしばらく経ってから悟った事実がある。

1つ目は、世の中には自分と波長の合う人がたしかに存在するということ。
ぶつかり合うことがなく、とてもうまが合い、考え方も似ていて、同じ方向に進みたいと思える相手が存在することを知った。

以前は、交際を長く続けるにはとにかく努力をしなければならないと思っていた。
たしかに努力も大切だが、相手と波長が合わないのなら、そのがんばりは決して自分を幸せにするものにはならないと悟ったと言う。

自分と波長が合う人。考え方の方向性が似ている人。
以前の恋愛では、ケンカをするほどのことでもないのにすぐに言い争いになり、相手の思いもよらない言動にぎょっとして心をかき乱されることが多かった。

たとえば、とても大人びた人は、幼稚すぎる考え方の持ち主と一緒にやっていくのは難しい。
思慮深い人であれば、考えの浅い相手と付き合うのは難しい。
情熱的に生きている人は、人生を冷めた目で見る人と共に歩んでいくのは難しい。
頻繁にぶつかり合ってしまうことになる。