長らく続く新型コロナウイルスの感染拡大によって、働き方や人間関係などに大きな変化があった人もいるのではないだろうか。新年を迎えて、余計なものは手放して、より自分らしく楽しく生きていきたい、と思っている人にぜひ読んでほしいのが、『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルベウ著 藤田麗子訳)だ。
読者からは、「1ページ目から涙が出た」「すべての文章が刺さった」「大切な人にプレゼントしたい」との感想が多数寄せられている。「自分らしく、豊かに生きるためのメソッド」が詰まった本書。今回は、日本版「別れるべきか悩んでいるなら」から、一部抜粋、編集して紹介する。

もう別れたほうがいい? 好きでも離れるべきたった1つのポイントとはPhoto: Adobe Stock

自分のためになる選択をしよう

恋人と別れるべきかどうか悩んでいる娘が、母親に尋ねた。

今、一緒にいる人が私にとって本当に大切な人なのか、どうすればわかるかな?

すると母親は言った。

その人がしてくれることが
何もかも当然のように感じられるなら、
あなたにとってすごく大切な人だという証拠よ。

大切な人は、ふだんの暮らしに深々と入ってくる。
その人がしてくれるすべてのことが、
いつしか当たり前に思えてくるの。

私たちは知らない人が道を教えてくれたり
手の届かない位置にあるベルを押してくれたり
席を譲ってくれたりすると
感謝の気持ちを強く感じるけれど、
もっとたくさんのことをしてくれる相手に対しては
ありがたさを感じにくくなってくるものよ。

それは相手が自分にとって、
とても大切な人という証拠なの。

でも、大切であっても別れなきゃいけない相手もいる。

その人がもう自分のことを好きじゃなかったり
もしくは好きだという気持ちがあったとしても、
あなたはこれ以上会いたくないと感じるとき。

そんな気持ちになるのは
その人にとても傷つけられたからかもしれない。

たくさんの傷を負うと、いくら好きだった人でも
遠ざけたくなるし、できるかぎり避けたくなる。

好きだという気持ちが大きかったぶん、
大切な人だったからこそ
自分にとって大きな傷や痛みになってしまうの。

誰かと付き合っていて、傷つくことが多いなら
それは別れてもいいタイミングよ。
傷つけられても耐えながら、
愛しているからという理由でずっと一緒にいるのは
この先の長い人生を考えると、
賢い選択とは言えないから。

どんな理由があったとしても
ひどい傷を負ってまで愛し続ける必要はない。
幸せに生きることをあきらめるようなものよ。

そうなれば、あなたは楽しいテレビ番組を見ても、
素敵なところを旅しても、
おいしいものを食べても、上質な服を着ても、
憂うつな気分から逃れられなくなる。

いくら素敵なことをしても、
くつろげない人と一緒にいることになるから。

居心地がよくなければ、
どんなに素敵なことをしても幸せにはなれないの。

だからと言って、別れがつらくないわけじゃない。
でも、あなたは別れによって成長して
今後どんな行動や言葉に注意を向ければいいか
わかるようになるはず。
新しく一緒に歩む相手のことをもっと理解できるようになるの。
あなたが傷ついたぶんだけ。

別れだけで終わってしまえば、とても悲しいけれど、そのあとにはいつも愛が存在するわ。

あなたには、自分が思っているよりもずっと大きな価値がある。
傷つけられることなく愛される人よ。

別れを決める前に考えてみてね。
その人はあなたにとって大切な人なのか、
それとも、大切だけど深い傷を与え続ける人なのか。

あなたを愛している人なら、
傷つけてしまうとわかれば
その行動をやめるはずよ。

あなたを愛していないなら、
あなたの心の傷に気づいても、
自分の論理だけを主張するでしょう。

自分のためになる選択をしてね。
いつも応援してるわ。

(本原稿は、クルベウ著 藤田麗子訳『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』から一部抜粋・改変したものです)