【ベルリン】欧州とロシアの関係は、ソビエト連邦崩壊後の30年間で前例のないほど冷え切っている。  ロシアで20年以上にわたって権力の座に就くウラジーミル・プーチン大統領は、これまで以上に欧州の近隣諸国を揺さぶっている。ウクライナ侵攻の可能性をちらつかせ、カザフスタンの独裁体制を支援するために軍隊を配備し、自国の天然ガスの輸出を武器として利用し、西側諸国に安全保障面での大幅な譲歩を要求している。  今年70歳を迎えるプーチン氏は、最近では欧州に新たな難民危機をもたらしている。