米金融街のトレーディングは2021年ほどの絶好調とはいかないかもしれないが、投資家はまだ賭けを引き揚げる必要はない。ゴールドマン・サックス株は18日の取引で約7%安と急落した。投資家はトレーディングデスクを懸念しているのかもしれない。同行が発表した10-12月期のトレーディング純収入は、前年同期比7%減少した。ただ、制御不能の減少には程遠い。債券、通貨、商品(コモディティー)のトレーディング収入は、2020年10-12月期に比べわずか1%減で、これまでに決算を発表している同業他社より小幅な減少にとどまった。証券関連の落ち込みはより大きいが、証券化業務より仲介取引の減少が主因だ。従って、プライムブローカー業界が低迷する中、ゴールドマンの動きが引き続き奏功していることがうかがえる。プライム関連残高の平均は過去最高に達した。