米ネットフリックスはある意味、批判にいかに強いかが間もなく明らかになるかもしれない。ストリーミング配信の雄であるネットフリックスは、米国とカナダ市場で利用料を引き上げた。14日発表された今回の値上げは、三つの定額制プランで一律11%の値上げとなる。これは、2020年10月に実施した前回の値上げを大きく上回る。前回は二つのプランのみを対象とし、平均約8%の値上げだった。ネットフリックスはそれ以降、他の地域でも値上げしているものの、米国・カナダ市場は同社にとって最大かつ最ももうかる市場だ。両市場は加入者数全体の35%にすぎないが、総収入の44%を占めている。また、今回の値上げによって、ネットフリックスと競合他社の価格差は一段と広がる。同社の最上位プランは、AT&Tの「HBOマックス」の最上位サービスより33%高い。HBOマックスは現在、同サービスについて加入初年度の20%割引を提供している。
ネトフリ値上げ、株価アップには不十分か
会員数の伸び鈍化に懸念も
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