昨年、米ゲーム大手アクティビジョン・ブリザードの職場で不適切行為があったとの疑惑が浮上し、同社株から投資家が一気に引き揚げた。そこに駆け寄ったのが米マイクロソフトだ。米カリフォルニア州規制当局は7月、アクティビジョン社内で性的嫌がらせ(セクハラ)が横行しているとして提訴。さらに11月、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が、同社を長年率いるボビー・コティック最高経営責任者(CEO)が従業員の不適切行為の疑いを把握していたにもかかわらず、取締役会に報告しなかったと報じたことで、同社やその株価への風当たりが一段と強まった。マイクロソフトのゲーム部門トップのフィル・スペンサー氏はこの機を捉え、アクティビジョンのコティック氏にすぐ連絡し、買収を打診したという。事情に詳しい複数の関係者が明かした。
マイクロソフト大手ゲーム巨額買収、その舞台裏
訴訟とWSJ報道に続いて株価が下落、アクティビジョン幹部には不安が広がっていた
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