米動画配信大手ネットフリックスは大衆を喜ばせることに非常にたけている。だが、視聴者を増やすことは深刻な課題となりつつある。同社が20日発表した2021年10-12月期(第4四半期)決算には、その両面が確かに表れていた。新型コロナウイルス流行に伴う前倒し効果は消えたが、新規有料会員数は約830万人と1年で最大の伸びを示した。だがこの数字は、同社予想の850万人にわずかに届かなかった。10-12月期にはオリジナル映画やテレビシリーズ、既存シリーズの新シーズン計157本と、過去最多規模のコンテンツを投入したにもかかわらずだ(ウェドブッシュ証券調べ)。冬の時代が訪れつつある。ネットフリックスは2022年1-3月期(第1四半期)の新規有料会員数について250万人になる見通しだとしている。これはアナリスト予想の580万人を大幅に下回る。そうした弱気な見通しの理由として「世界の複数の地域でコロナがなお重荷となり、マクロ経済に困難をもたらしている」ことを挙げた。
ネトフリ会員数の伸び、頭打ちか
10-12月期、新規有料会員数は約830万人と1年で最大の伸びを示したが
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