現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
35歳までに見つけるべきこと
みなさん、日々、頑張って生きていますか?
頑張っている人は、お疲れさまです。頑張っていない人は、頑張らなくても大丈夫な生き方を見つけているのでおめでとうございます。
相変わらず僕のもとには「○○をやりたいんですが、どう思いますか?」という質問がきます。
やりたいのであれば、勝手にやればいいと思うんですが、そうもいかない人が多いみたいです。
質問の答えは、相手が35歳以上か、それ以下かにもよるのですが、大体、10代や20代はみんなもがいて生きていると思うんですね。
YouTuberとか芸能の世界とかでない限り、普通に社会人をやっているなら、30歳くらいまでは、そう大きな結果も出ないと思います。
で、20代で下積みとか現場仕事でこき使われて、30代くらいからようやく自分のペースで仕事ができ始めてくるんですよね。
そのタイミングになって、「自分は何をすればいいんだっけ?」「どこに向けて頑張ればいいんだろう?」と迷っているのって、相当マズい状態だと思うんですよね。いやいや、これまで何やっていたの?っていう(笑)。
「カーネル・サンダース」の病
流されて生きてきたのなら、そのまま30代も40代も、何も考えずに流されていればいいと思うんですよ。
それなのに、急に自我が目覚めたかのように、「自分は何をすべきか」って、35歳くらいになって探しているようでは、もう手遅れですよね。
こういうことを言うと、「いや、カーネル・サンダースさんは65歳から成功した」などの成功例を挙げる人がいます。
でも、カーネル・サンダースだって、65歳まで何も考えずに生きていたわけではないんですよね。30代のときにはガソリンスタンドを経営したりしていたので、少なくとも35歳には「努力の方向性」は決まっていたはずです。
それを引き合いにして、何も考えずに生きてきた人が65歳から何かを始めて成功するのって、ちょっと想像はできないんですけどね。
集中して生きるか、ダラダラと割り切るか
ということで、ジャンルや職種はなんでもいいので、20代の経験を活かして「30代はこれに集中しよう」というものを見つけるべきです。
あるいは、そういう目的を持たないのなら、「責任を回避してダラダラ生きよう」「会社で言われたことだけやっていよう」と割り切ったほうがラクだと思うのですが、人間は「何かをやりたい。でもそれが何かわからない……」と、いっけん高尚な悩みを持ってもがくのが好きみたいなので、難しいことなのかもしれませんね(笑)。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、40万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。