米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は、新型コロナウイルス流行を受けて導入した金融緩和政策の本格的な解除に踏み切る日が確実に迫る中、足元の債券利回り上昇を心配していないようだ。複数のFRB当局者は最近、米債券市場の動向について、予想される金融政策見通しに一致しているとの認識を示しており、緩和解除の規模やペースが明らかになるにつれ、市場ではさらなる調整が進むとみている。FRBは量的緩和の縮小(テーパリング)の加速に踏み切ったほか、3月にも利上げを開始する意向を示唆している。さらに量的引き締め(バランスシートの縮小)についても、利上げ開始後から早期に開始することを強くほのめかせている。FRB当局者は金融政策のシフトについて、労働市場が力強さを維持する中、許容できないほどの水準に跳ね上がったインフレ率の抑制が狙いだと説明。景気に逆風をもたらすためではなく、少なくとも当初は、米経済がもはや必要としていない緊急事態の水準の刺激策を単に取り除くことが目的だと述べている。
米金利上昇、FRB高官は意に介さず
複数のFRB高官、足元の金利上昇は政策見通しと整合と発言
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