【ベルリン】ロシアがウクライナに侵攻した場合の欧州の制裁措置の選択肢は、ロシア産ガスへのドイツの依存によって狭められている。ロシアが欧州へのガス輸出を止めれば、ドイツの脆弱(ぜいじゃく)性があらわになる。  ドイツは20年前から原子力発電の廃止を段階的に進めており、近年は二酸化炭素(CO2)排出量削減の取り組みとして石炭への依存度引き下げに動いている。こうした対応は、ドイツが現在、他の大半の欧州諸国よりもロシア産ガスに大きく依存していることを意味する。それは暖房用だけでなく発電用についても言える。