新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の感染拡大で、米国の食料供給システムに新たな負荷がかかっている。その範囲は加工工場から食料品店にまで及び、スーパーマーケットの棚は埋まらないままだ。アリゾナ州では、大手メーカーの加工工場や配送部門で働く労働者の10人に1人が病気で欠勤。マサチューセッツ州では、病欠により、スーパーやレストランへの魚の流通が遅れている。米南東部にある食料品店チェーンは、配送センターの従業員の約3分の1が病気となり、臨時で従業員を雇わなければならなかった。食品業界幹部やアナリストによると、足元のコロナ感染の波が収束しても、こうした状況は数週間、あるいは数カ月続く可能性がある。最近のコロナ感染に関連した欠勤により、以前から続いている供給と輸送の混乱に拍車がかかっており、一部の食品は品薄状態が続いている。
米スーパーの棚ガラガラ 食品供給に強まる圧力
従業員の病欠が供給不足に拍車
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