研究者や米医療規制当局者は、新型コロナウイルスが重要な新しい経口薬を回避する方法を見つけ出すことを懸念し、そのような耐性の兆候を探すとともに、それを阻止する薬の組み合わせを見つけようと取り組んでいる。ファイザーの「パクスロビド」と、メルクとリッジバック・バイオセラピューティクスが開発した「モルヌピラビル」は、新型コロナ感染の初期段階で重症化を防ぐために自宅で手軽に服用できる治療薬として、米連邦保健当局が初めて認可した製品だ。しかし、ウイルスは抗ウイルス薬を回避できるように変異することで知られている。特に、それら新型コロナの経口薬のように単独で投与される場合はそうだ。エイズウイルス(HIV)やC型肝炎などの他のウイルスの治療に複数の薬が併用されているのも、それが理由だ。複数の薬を組み合わせることで、ウイルスは生き残るために多くのことをしなければならなくなるため、突然変異による耐性のリスクを減らすことができる。
新型コロナの経口薬、耐性獲得に懸念
研究者は新薬を回避するウイルス変異の兆候を監視し、併用療法を模索
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