ミドルエイジ(中年)は慌ただしい年代であり、孤独な年代でもある。特に女性は、仕事と家庭で手一杯になり、友人関係を築く余裕がない。新型コロナウイルス流行以前は、孤独に関する話題は男性が中心で、「孤独の伝染」が話題になったりしていた。だが2020年春、調査団体「ルーツ・オブ・ロンリネス・プロジェクト(孤独の原因プロジェクト)」が成人1000人以上を対象に行った調査によると、ロックダウン(都市封鎖)期間中、孤独感が増したと感じているのは、41~57歳の「X世代」の女性がもっとも多かった。また、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が入手した調査の未公開部分からは、社会的孤立が強まったと回答しているのはX世代の中でも「子どもと同居している女性」が最も多いことが分かった。