米国はロシアがウクライナを侵攻した場合に、ロシア経済の重要部門を対象とした輸出規制や制裁措置を検討している。米当局者が明らかにした。バイデン米政権の高官は「同盟国やパートナーと共に検討している輸出規制」が実行されれば、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が抱く経済改革の「戦略的野望」に「大きな打撃を与えるだろう」と述べた。プーチン氏が重視する分野の弱体化にもつながるとの見方を示し、人工知能(AI)、量子コンピューター、防衛、航空宇宙といった分野に言及した。米当局者は制裁の具体的内容には触れなかったものの、実行されればロシアの市場、資金借り入れコスト、通貨などに極めて大きな影響を与えるとの認識を示した。輸出規制は「強力な」ものになるという。