米連邦最高裁判所のスティーブン・ブライヤー判事が引退を決めたことで、ジョー・バイデン大統領には、最高裁判事に初の黒人女性を指名するという公約を実現する歴史的な機会が訪れる。連邦議会の支配権がかかった11月の中間選挙に向け、民主・共和両党が活気づく可能性がある。次の最高裁判事の指名承認には、両党間で50対50に分かれた上院議員のうち少なくとも50人の賛成が必要となる。カマラ・ハリス副大統領が均衡を破る1票を投じられるため、民主党が団結を維持できれば、共和党の支持が全くない場合でも指名を承認できる。最高裁判事の指名は近年ますます対立色の濃いものになっている。共和党のドナルド・トランプ前大統領が判事に指名した3人はすべて、民主党の支持がほとんど、あるいは全くないまま僅差で承認された。
米最高裁リベラル派判事の引退、民主党に好機
バイデン大統領は最高裁初の黒人女性判事の指名を公約している
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