株価バリュエーションを見ると、新型コロナウイルスのパンデミック(大流行)など起こらなかったかのようだ。1月の米国株市場は2020年3月以来で最悪の月となり、S&P500種指数は5.3%下落した。同指数はこれで、10月中旬以降の値上がり分を帳消しにした。テクノロジー株の比重が高いナスダック総合指数はさらに大幅な下落となった。パフォーマンスの悪化が目立ったのは金利上昇の影響をより強く受けるセクターで、年内に利上げが実現すると連邦準備制度理事会(FRB)が発信していることが逆風となった。朗報もある。上場企業による向こう12カ月の予想利益と比較すると、株価は2020年2月の水準近辺まで割安になっている。
1月の株価急落が示す「コロナ相場」の終えん
株価バリュエーションと米10年債利回り、コロナ前の水準に戻る
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