このところの米株式市場の乱高下が、これまで破竹の勢いだった巨額のスタートアップ市場を揺らしている。ベンチャーキャピタリストによると、投資を巡る動向は大きな転機を迎えており、今後は新規株式公開(IPO)の減少や資金繰りの悪化、評価額の低迷が相次ぐとみられている。複数のスタートアップ大口投資家が、投資の縮小や資金フローの抑制に着手したと指摘されている。またベンチャーキャピタル企業は出資先の企業に対して、資金調達環境が悪化した場合に備え、手元資金を厚めにするよう助言しているという。過去2年に多数のスタートアップ企業に出資してきたタイガー・グローバル・マネジメントは足元、複数の企業との間で投資を再交渉し、評価額を引き下げている。内情に詳しい関係筋が明らかにした。他の投資家も同様のことを行っているようだ。
米スタートアップに逆風、テック株売りで悲観論
ベンチャー投資家は評価額引き下げ、IPOは先細りへ
有料会員限定
あなたにおすすめ