気管支ぜんそく、不健康な腸内細菌、通常は自己免疫疾患に関連した自己抗体の存在――。こうした要素が、「ロングCOVID」と呼ばれるコロナ後遺症を発症しやすくする可能性のある危険因子の中に含まれると、新たな研究で特定された。コロナ後遺症とは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最初の感染から数カ月たっても倦怠(けんたい)感や「ブレーンフォグ(頭がぼんやりして集中が難しくなる)」、心拍数の上昇などの幅広い症状が持続する状態を指す。そうした研究は、コロナ後遺症の背後にある生物学への理解を深め、治療法の手掛かりを得るのに役立つ。例えば、自己抗体を持つ患者は、自己免疫疾患の一つである狼瘡(ろうそう)の治療法で症状を緩和できるかもしれない。
コロナ後遺症なぜ発症? 新研究で手掛かり
危険因子を突き止めることで「ロングCOVID」治療法のヒントを得られる可能性
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