暗号資産(仮想通貨)のビットコインが下げている。今年に入ってから20%近く下げ、この3カ月では約40%下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)が近く利上げに踏み切る可能性が浮上し、ビットコインも他のリスク資産と並んで打撃を受けた。もちろん今回の下げはビットコインが経験した初の――または最悪の――下げ相場には及ばない。昨年4月から7月にかけての下落率は50%を超え、その後、11月までに約130%上昇した。他のデジタル資産の値動きはさらに激しい。多くの有力投資家は暗号資産を目の敵にしている。ウォーレン・バフェット氏もその一人で、ビットコインを「殺鼠剤を2乗したようなもの」と言った。しかしヘッジファンドマネジャーのポール・チューダー・ジョーンズ氏をはじめ、暗号資産に参入した投資家もいる。いずれにしても、今後約10年でこうしたテクノロジーが世界の金融システムを一変させる可能性がある。